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協会員サークル活動

  • 駄句だく会(6月)句会報

更新日2018年7月3日

月日/平成30年6月27日(水)
出席者/桂小南・桂右團治・一矢・桂南なん・雷門小助六・神田松鯉・古今亭ちよりん・三遊亭圓馬・山遊亭金太郎・山遊亭くま八・三遊亭遊かり・三遊亭遊吉・春風亭柳好・昔昔亭桃之助・柳亭芝樂(五十音順)
不在投句/鏡味味千代・桂 夏丸・斎須祥子・春風亭傳枝・マグナム小林
句会場/上野広小路亭
兼 題/「黴」

比田 誠子 選

■特選
◎サングラス今日は美人のふりをする 遊かり
◎紫陽花忌トロンボーンの眠たげに  松鯉
◎風となり光となりて夏休み  松鯉

■佳作
紫陽花を一輪挿して母偲ぶ  祥子
星まつり願い数多にしなる笹  小助六
黴の香の前座時代の三畳間 小南
漆喰の壁曼荼羅の黴の跡 小南
梅雨晴れやハイソックスの白光る ちよりん
梅酒古り人のこころも丸くなり くま八
大夕立足止めされてもう一杯  小助六
強風に舞ふ夏帽子交差点  遊吉
遊船の提灯水面を染め上げて  味千代
落としとけと妻が命令風呂の黴 マグナム小林
いそいそと青梅量る八百屋の娘 遊かり
師の墓に紫陽花咲けりかップ酒 柳好
ワイパーのめくる景色や梅雨しとど  松鯉
トリ務む初日の楽屋新茶汲む 圓馬
おおげさに街をかきまぜ青嵐 ちよりん
乳母車こちよこちよ動く素足かな  金太郎
雨ざらし流されるなよ目高の子 芝樂
古民家にシステムキッチン蔦茂る 味千代
黴臭き倉庫が楽屋落語会 桃之助
裏路地のともしび一つ火取虫  夏丸
黴の香や簟笥の奥の形見帯  南なん
老鶯の声渡りくる露天風呂 小助六
あいのてとてとててとてとてと紫陽花忌 遊吉
幼子を肩車して実梅採る 傳枝
黴にほふ紋付き羽織形見分け 桃之助
朴散華お堂に笑ひ声満ちて  味千代
経文の沁みし法衣の黴にほふ  圓馬
好物に黴生えてゐる夜勤明け 右團治
向日葵に見つめられてる夫婦仲  一矢

唐紙の開け閉て軋む黴の宿 誠子

*「駄句だく会」の名付け親で、発足当初から面倒を見ていただいた春風亭柳昇師匠は、平成2003年6月16日、83歳で黄泉に旅立たれました。紫陽花の盛りの頃で、誰からとなくこの日を「紫陽花忌」と呼び、偲ぶ会を続けています。今年は20名を超す俳句仲間が仕事の合間をぬって顔を揃えました。
柳昇師匠は生前、山遊亭金太郎師匠に「合同句集をお作りなさい」と言われていたそうです。思えば「駄句だく会」も20周年という節目の年となりました。
(誠子 記)

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