芸協トピックス

協会員サークル活動

  • 駄句だく会(3月)句会報

更新日2017年4月4日

月 日―― 平成29年 3月 29日(月)
出席者―― 一矢・鏡味健二郎・鏡味味千代・桂南なん・桂文治・神田松鯉・斎須祥子・三遊亭圓馬・山遊亭金太郎・山遊亭くま八・三遊亭遊かり・三遊亭遊吉・春風亭傳枝・柳亭芝樂・柳家蝠丸
不在投句――桂夏丸  (五十音順)
句会場――上野広小路亭
兼 題――「蓬」

比田 誠子 選
特 選
◎囀に屋敷鎮まる薬医門 圓 馬
◎松の芯新真打の揃ひけり 金太郎
◎東京の隙間に萌ゆる蓬かな 味千代
◎諸葛菜いつもの場所に群れ咲きぬ 祥 子

佳 作
岩打ちて網に開くや春の滝 圓 馬
場所取りの新入社員花三分 遊かり
古びたるバスケゴールと木瓜の花 文 治
黄水仙門扉の固く閉ざしあり 松 鯉
初桜長き列車の通り過ぐ 夏 丸
落椿滝を見上げて身じろがず 味千代
願ひ石軽く持ち上ぐ木の芽晴 金太郎
春の音奏でしごとく小滝かな 松 鯉
ふるさとのねえや恋しきよもぎ餅 蝠 丸
名主の滝紅き椿の滑り落つ 金太郎
滝音の声明のごと落椿 松 鯉
オリーブ咲く豊かな鍔の帽子かな くま八
耳欠けし狛犬二体ぼたんの芽 遊 吉
緑青に染まる仏や名残梅 傳 枝
学童の写生してゐる蓬原 圓 馬
春愁ひ願掛け石にすがりたし 味千代
釣銭の湿る自販機冴返る くま八
テーブルの真中にどかと蓬籠 金太郎
花冷えや覗く書店の混み合へり 夏 丸
足元の明るくなりぬ竹の秋 芝 樂
音無川の動かぬ水車春遅し 南なん
諸葛菜食べる文治は人も食ふ 傳 枝
ふるさと便色香溢るる蓬餅 味千代
名主滝紅白椿の露払ひ 一 矢

朝桜まだ濡れてゐる太鼓橋 誠 子

*昨夜の雨もすっかり上がり暖かい日差しのこぼれる王子駅に14名が集合。
今日の吟行は、まだ桜がちらほらの飛鳥山は後にして、王子稲荷からスタートし、名主の滝公園をゆっくりと見て廻りました。滝の上に両側から大きく枝を張り出した白椿と紅椿は本当に見事なものでした。帰りは音無親水公園から飛鳥山を仰いで句会場の上野広小路亭へ急ぎました。満開の飛鳥山は心眼で作句した人もいたようですが、次回は是非見頃に来たいと思います。 (誠子 記)

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