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楽屋裏話

  • ◆◆芸協浪漫3◆◆ ~社団法人落語芸術協会事務局長 田澤 祐一~

更新日2007年8月21日

協会にお世話になるに当たり、やはりこの件はクリアーして置かないとまずいと思い、当時会長の米丸師匠には前年にお会いしていたので、年が明けて副会長の故柳昇師匠にもご挨拶しに行った折、このことをお話した所、大笑いしながら「それは気にすることはないね、たいがいの人はね扇枝と飲めばそうなるからね」それにもし事務局に入ってから扇枝が何か文句を言ったらすぐに、私に言いなさいあれを破門してやるから・・・『げっまずいな~逆におおごとに成りそうだぞ』・・・
それからしばらく後、大島さんから間に入るから和解したらどう?日を改めて、千代ママも入りカミヤ閉店後に宝仙で師匠と会い握手!!
話してみれば人の良い師匠で「ごめんな、背広大丈夫だったか、今日はご馳走するから勘弁なこれからは仲間なんだから上手くやって行こう。」それ以来カミヤや宝仙で会うと「よ~祐ちゃん」と呼び妙に、にこにこと機嫌が良いんです。只し隣りで一緒に座って飲むことはほとんど無かったです。
「今までの苦労は何だったんだろう・・でも良かった。」・・・・・・・

前置きが長くてすいませんでした。楽屋での救世主話に移しますと、楽屋でうろうろしていると、いきなり入って来たのが南楽さん(現小南治師匠)前年に二ツ目に昇進したばかりで、『あなたが、あ~そう~何で立ってるの?』「何処に座って良いか判らないので」そして優しく『荻原さんはここに座っているよ何時も』指さす先は大太鼓の後ろで前座さんの文机との空間で、確かに誰の邪魔にもならず、楽屋入りする方が正面見えどなたか判る絶好の位置だ。

【南楽さん有り難う】いい人だなこの人は感謝!感謝!


しかし、優しい顔の裏で・・・太鼓を叩く席に座り出囃子や色物さんの地囃子を前座の代わりに叩くのですが、(大太鼓・〆太鼓両方)何故か大太鼓の時は思い切り叩く(ド~ン・ドド~ン)これがうるさいの何のって、大太鼓の真後ろにいるから堪らない。左耳がジンジン耳鳴りがする。それでも耐えていると今度は釣り鐘をカンカン意地になって叩いている。これは優しいどころか嫌がらせされてるみたいだ。とんだ救世主だこの人は・・・(現在は仲良くゴルフや酒を飲む仲間だが)その後しばらくは口も聞かない仲でした。
次回は楽屋の有名人になってしまった編(まだ事務局に入って5日目なのに・・)

特別投稿編

まだ揉める前の、扇枝師匠の私が知るカミヤで奇行(パート1)その日は早い時間から飲んでいた(客は常連3人・師匠・私)そこへラーメン屋のあんちゃんが、おか持ちを持って入って来た。
常連客と私は、笑いながら「おい、おい、仕事中に大した度胸だね~休憩かい」「ここは串焼き屋だよ~他の家だろ~」等とひやかしていると・・奥の師匠が「こっち、こっち」と手招きしている。皆唖然としていると肉なし野菜炒めが出てきた。そして料金を払いぱくぱく食べ始めた。何これ?本当?こんなの有りなのかな~? 大島さんや千代ママは注意もしない。私がボーと見ていると、チラとこっちを見て「肉は身体に悪い。俺は肉が嫌いだ。」・・・・カミヤは焼き豚と焼き鳥が売りなのに!!じゃ何で毎日のように居るわけ???。

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