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更新日2021年6月24日

【訃報】宮田章司

令和3年6月21日(月)21時45分、当協会所属の江戸売り声漫談家 宮田章司(本名:山崎安富 やまざきやすとみ)が老衰のため、世田谷区内の自宅にて逝去しました。享年89

【略歴】
昭和8年(1933年)3月19日生まれ (出身地 東京都足立区)
昭和29年(1954年) 漫才師宮田洋容(故人)の門下生となる。
昭和30年(1955年) 同門の宮田陽司とコンビを組み『陽司・章司』のコンビ名で漫才界にデビュー。文化放送のレギュラー番組を持つ傍らフジテレビ、テレビ朝日、日本テレビ等の、演芸番組に数多く出演。
昭和39年(1964年) 三沢あけみの専属司会者となる。
昭和44年(1969年) 日本テレビ「11PM」のレギュラーに抜擢。
昭和51年(1976年) コンビ解消後、漫談家と司会者の2足の草鞋を履き、マヒナスターズの専属司会者となる。

その後芸術祭賞を受賞した大道芸の『坂野比呂志(故人)』と出会い江戸売り声の魅力に取り憑かれ、坂野比呂志亡き後、日本で唯一人の本格的な「江戸売り声百景」和風漫談家となりました。
朝顔売り、アサリ売り、納豆売り、金魚売り、葉とうがらし売りをはじめ、レパートリーは200を超えました。多彩な売り声で季節と共に江戸情緒を映し出し、お客様のリクエストに応じて実演する掛け合いは寄席の色物として珠玉の存在でした。
売り声を切り口に江戸文化を記した書籍・図鑑執筆、各種媒体への出演をはじめ、平成29年1月公開の映画「沈黙-サイレンス-(監督:マーティン・スコセッシ)」にも売り声で出演するなど、江戸売り声の第一人者として幅広い活動をしました。

令和元年7月7日、新宿末広亭の高座が最後の出演となりました。
なお、葬儀は近親者にて本日6月24日に執り行われました。
喪主は妻でマジシャンの松旭斎小天華です。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

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