更新日2024年6月20日
令和6年6月20日(木)午後1時29分
当協会所属の音曲師 松乃家扇鶴(本名:平野英治 ひらのえいじ)がパーキンソン病のため、埼玉県内の病院にて逝去しました
享年82
【略歴】
昭和18年2月22日生まれ (出身地 東京都)
長唄、端唄(名取 師範)を経て
昭和45年(1970年) 女道楽の千家松人形師に師事
平成 3年(1991年) 落語芸術協会の高座に上がる
平成 7年(1995年) 落語芸術協会準会員となりのち正会員に「音曲・扇鶴」
平成14年(2002年) 「松乃家扇鶴」となる
軽妙洒脱な唄いが魅力で、色っぽく楽しく寄席を彩りました。
寄席に古くから伝わる古典の音曲も得意とされるとともに、歴代の横綱の言い立てや、犬が都々逸を唄うなどオリジナルも多く、新内流しで時間調整をするようなそぶりをしつつしっとりと間合いを紡ぐなど、次の演者につなぐその技量は多く求められ、桂歌丸師匠はじめお歴々の師匠方の前方(ひざ替わり)をつとめました。
令和2年(2020年)正月二之席、浅草演芸ホールが最後の寄席出演となりその後は長期にわたり療養中でした。
なお、葬儀は近親者にて執り行われる予定です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。