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協会員サークル活動

  • 駄句だく会(12月)句会報

更新日2019年12月19日

月 日―― 2019年 12月 17日(水)
出席者―― 桂 小南・桂 伸三・桂 南なん・一矢・雷門小助六
神田松鯉・斎須祥子・三遊亭吉馬・山遊亭くま八
三遊亭遊かり・三遊亭遊吉・春風亭傳枝・福良 雀 (五十音順)
不在投句――鏡味味千代・桂 右團治 
句会場 ――柏カラオケルーム
兼 題 ―― 「数へ日」

比田 誠子 選

特 選
◎数へ日のFAXの文字途切れけり 松鯉
◎数へ日の本音を語る楽屋かな  松鯉

悼・金太郎師匠
◎名幹事偲ぶ墓参や寒の雨  祥子

佳 作
プレート葬の墓碑光らせて初時雨  松鯉
天国の二人の金ちやん初句会 小南
ランナーのしぶきを飛ばす冬の雨  小助六
白鳥やグレーの水面波たたず 吉馬
友の墓茶の花の道辿り行く  祥子
鳥鳴きて恩師の墓に冬日さす 遊かり
数へ日の心引き締め出前寄席  祥子
数へ日や猫はテケツで丸くなる 右團治
山茶花の花びら散れり雨上り 傳枝
ポッケに手突つ込んで踏む枯れ堤  吉馬
誠子と云ふ我孫子路歩む宇津田姫 小南
生垣に寄り添ひ咲ける水仙花  祥子

悼・金太郎
数へ日を数へぬままに逝かれけり 遊吉
冬日和我孫子の師匠の笑ひ声 右團治
数へ日やこの先道の狭くなり くま八
遊ぶ子の瞳に燃ゆる冬茜 雀
所在なき指先かざす火鉢かな  味千代
兄弟子の眠る墓地夜は虎落笛 小南
吟行の列真つすぐに冬景色  小助六
数へ日のスマホ頼りに知らぬ街 南なん
数へ日を指折る小さき手が真つ赤 雀
蒼天やざんぎり田圃春を待つ  吉馬
数へ日の月命日の句会かな  小南
着ぶくれを脱ぎ江戸前の噺家に  松鯉
初春や子弟慶事の講談界 一矢
地蔵様笠の代りの毛糸帽子 遊吉
高座後北風心地良かりけり 味千代
青空へ雀飛び立つ枯れ薄 傳枝
裸木の枝の隙間の雲白し 吉馬
長尻の客の忘れし冬帽子 伸三
冬枯れや手賀川縁りに舫ひ舟 祥子

数へ日の電車に拾ふぬひぐるみ  誠子

* 数へ日の月命日の句会かな  小南

去る9月17日、「駄句だく会」の名幹事でこれまで我々を引っ張って行ってくれた山遊亭金太郎さんがお亡くなりになりました。3か月目の月命日にあたる12月17日、総勢15名で我孫子市のお墓にお参りをし、今後は、桂小南さんを新リーダーとして「駄句だく会」を継続していくことを報告いたしました。
また、金太郎さんの忌日は皆の同意で「山遊忌(さんゆうき)」と命名され、これからも俳句を通じた仲間の親睦と作句への一層の精進を誓い合いました。 (誠子 記)

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