月 日— ２０２３年８月９日（木）
吟行地— 草加宿
出席者— 上島カンナ・一矢・桂 小南・桂 南海・桂 南なん・桂 南馬・桂 南楽・神田松鯉・古今亭駒子・斎須祥子
・三遊亭金の助・山遊亭くま八・三遊亭遊かり・三遊亭遊之介・春風亭弁橋・昔昔亭桃之助・橘ノ圓満
・福良　雀・柳亭芝樂
不在投句―桂 夏丸・三遊亭吉馬・三遊亭遊七・三遊亭遊吉・春風亭傳枝 （五十音順）
句会場　— 漸草庵
兼　題 ― 「残暑」

比田　誠子 選

特　選　
◎終戦日祖母の背中の丸さかな　 夏　丸
◎家籠り夜更しの日々冷し瓜 祥　子
◎青しぐれ空は明るくなつてをり 松　鯉
佳　作
・ビルの軒盆提灯の白く揺れ 祥　子
・夜の残暑病みし老猫枕元 小　南
・おとがひを伝ふは汗か雨粒か 南 馬
・石段を猫の横切る月夜かな　 松　鯉
・風吹けど地にへばりつく残暑かな　 カンナ
・日盛りに人影見えし原爆忌 雀
・松並木に雷鳴響く草加宿　 円 満
・吟行とて雨の行軍残暑かな　 金の助
・道案内間違へ戻る残暑かな　 南なん
・旧街道暗き老舗のハイビスカス　 遊かり
・秋暑し胃の腑に落ちるレモネード 南 馬
・新涼の風にくゆらす紫煙かな　 弁 橋
・煽ぎをり残暑見舞のはがき手に　 桃之助
・蟬声に熱き路面を駆くる子ら 傳　枝
・雷鳴や逃げ出す児らにはしやぐ児ら 駒 子
・庭先の花火帰宅の足を止め 夏　丸
・残暑かな散歩の犬の舌を出し 遊 吉
・チューハイの氷の音や汗引きぬ　 傳　枝
・納涼船佃囃子の渦の中 くま八
・夕立やしめ縄の幣したたれり 南 海
・あをしぐれ暑さわ忘るるひとときを 金の助
・雷鳴や日光街道松並木　 遊 七
・信号待ち片蔭捜す高齢者 一 矢
・空蟬の葉に摑まりて空睨む 弁 橋
・重たげに花を咲かせる百日紅 カンナ
・色あせし全集の背や大西日　 遊 吉
・日雷足早に行く松並木　 芝 樂
・甲子園マスク外して応援歌 遊之介

矢立橋百代橋や涼新た 誠 子