更新日2024年11月20日
年月日— 2024年11月12日(火)
吟行地— 清澄公園
出席者— 上島カンナ・江戸家まねき猫・桂小南・桂南海・桂南なん・桂南馬神田松鯉・斎須祥子・三笑亭夢太朗
三遊亭遊吉・三遊亭遊七・春風亭伝枝・昔昔亭桃之助・福良雀・柳亭芝楽
不在投句―鏡味味千代・春風亭弁橋
句会場 —上野広小路亭
兼 題 ― 赤とんぼ
比田 誠子 選
特 選
◎赤蜻蛉見送る仕事帰りかな 味千代
◎楽屋口入りたさうな赤とんぼ 夢太朗
◎菰巻の飾り結びの松ゆたか 祥子
佳 作
・冬空にタワークレーンの朱を加へ 南馬
・擦り切れし翅休めをり冬の蝶 まねき猫
・赤とんぼ誠子と見しはまぼろしか 小南
・次々や池に広ごる鴨の水脈 松鯉
・泰然と小春の亀の甲羅干し カンナ
・石畳にぽつくりの音七五三 南海
・抜け殻の上にとまりし赤とんぼ 芝楽
・甲羅干す亀に睨まれ園小春 遊 七
・行く秋や指を折りても句は詠めず 弁橋
・冬うらら誠子祥子の女子高生 小南
・菰巻の家紋のごとき縄結び 遊吉
・さし向ひ好みの猪口で新酒酌み 祥子
・花嫁の笑顔清しく石蕗の花 雀
・赤とんぼコーヒーショップに迷ひ込み 桃之助
・動かざる亀の甲羅や冬ぬくし 松鯉
・撤収を終へし広場に赤とんぼ カンナ
・嗤はれたやうで水鳥ねめつけぬ 南馬
・赤とんぼポストの上で翅休め 弁橋
・水鉢の滴る音や秋深む 南なん
・水鳥と土鳩と何の話やら 南馬
・神渡し湿つてきたる夜の窓 南海
・日和よし鴨に続きて亀泳ぐ 松鯉
・天に舞ふ幼きころの赤とんぼ 伝枝
銘石のみな所得て冬に入る 誠子