更新日2020年5月20日
令和2年5月16日(土)、当協会所属の鏡味健二郎(本名:鈴木茂男 すずきしげお)が中咽頭癌のため、自宅にて逝去しました。享年85
【略歴】
昭和10年3月21日生まれ (出身地 東京都台東区)
昭和22年 鏡味時二郎に師事
昭和26年 キャンデーボーイズ結成
平成 4年 キャンデーブラザースになる
平成19年 相方・鏡味次郎死去により1人で活動を始める
父は先代・古今亭今輔、台東区黒門町の長屋に生まれ、寄席も近く近隣にわんさか芸人が住まう。そんな住環境にて育った生粋の寄席芸人です。
戦後の復興時の進駐軍への慰問公演でデビューし、その後時代に求められて増えていく寄席を中心に活躍しました。
昨年9月末頃に中咽頭癌が発覚し以降療養に努めましたが、年末には心不全を起こすなど回復には至りませんでした。そんな中でもここ数ヶ月はのんびりテレビを眺めたりなど心穏やかな時間を持つことができたようです。
浅草演芸ホールにて平成28年9月15日、古今亭寿輔師匠の芝居のヒザを務めたのが最後の寄席出演となりました。以後は体力的な面から寄席出演については引退しておりましたが、平成31年まで正月初席の「寿獅子」で太鼓演奏を受け持ち、永年培った技能を披露しました。
また平成18年からは協会の参与に就任しており、色物演者の代表として意見を集約し役員会に提示するといった役割を全うしました。
なお、葬儀は近親者にてすでに執り行われました。
後日時世を見て「お別れの会」を催す予定です。
謹んでご冥福をお祈りいたします。